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2023.04.29

マイクロスコープ精密根管治療とは?

マイクロスコープ精密根管治療とは?

歯の内部にある歯髄(しずい)は、歯の根の先端部分にある歯根(しこん)とつながっている細い管の中を通っている神経や血管の集合体です。歯髄が損傷すると、歯の根に炎症が起こり、痛みや腫れ、歯の黒ずみなどの症状が現れることがあります。精密根管治療は、歯髄に炎症が起こった場合に行われる歯科治療の一つで、歯髄を取り除き、歯根の内部にある細い管(根管)の中に充填物を詰め込み、歯を再び噛める状態に戻すことを目的としています。

精密根管治療は、歯科治療の中でも特に技術的な高度を要する治療の一つです。歯の根の先端部分には、非常に細かい根管があります。これらの根管は、一般的なレントゲンでは見えないため、CTなどの精密な診断装置を用いて診断する必要があります。また、治療中には、微細な器具や顕微鏡を使用するため、高度な技術や経験が必要です。
スマイルライン歯科・博多矯正歯科には、3台のマイクロスコープとCT診断装置があります。

精密根管治療には、以下のような流れがあります。

1.麻酔の注射 治療を行う前に、患者さんに麻酔を注射して、痛みを和らげます。

2.歯髄の取り除き 歯の表面に穴を開けて、根管の中にある歯髄を取り除きます。この際、根管の中にある細かい部分まで完全に取り除く必要があります。

3.根管の拡張 根管を拡張して、細かい部分まで充填物を詰め込めるようにします。

4.根管の洗浄 根管の中を洗浄して、残留した歯髄や細菌を完全に除去します。

5.充填物の詰め込み 根管の中に、充填物を詰め込みます。充填物には、一般的にガッタパーチャや専用の充填材料を使用します。

6.仮歯の設置 治療が完了した後は、歯の形や噛み合わせを調整するために、仮歯を設置します。治療後は、一定の期間をおいて、再度診察を受ける必要があります。治療後の経過が良好であれば、仮歯を外して、本来の歯の形態に戻します。

精密根管治療は、歯を抜かずに歯髄炎や根管感染を治療することができるため、歯を長く保つための重要な治療方法となっています。しかし、精密根管治療は、時間がかかる上に、治療費も高額になることがあるため、患者さんにとって負担となることがあります。

また、精密根管治療は、歯髄炎や根管感染が進行している場合に行う治療であるため、早期発見・早期治療が重要です。歯の痛みや腫れ、歯の黒ずみなどの症状が現れた場合は、すぐに歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

最近では、根管治療においても、高度な技術や装置が導入され、治療の精度や安全性が向上しています。歯科医師との相談や、適切な治療を受けることで、健康な歯を長く保つことができます。

精密根管治療には、以下のようなメリットがあります。

1.歯を残すことができる 精密根管治療は、歯髄炎や根管感染を治療するための治療法であり、歯を抜かずに治療することができます。歯を残すことができるため、噛み合わせの維持や、見た目の美しさを保つことができます。

2.再発率が低い 精密根管治療は、根管内にあるすべての歯髄を取り除き、残留した細菌を徹底的に除去することができます。そのため、再発率が低く、歯を長く保つことができます。

3.見た目が自然 精密根管治療では、充填物を詰め込むための穴をできるだけ小さくすることができます。そのため、充填物が見えにくく、見た目が自然な仕上がりとなります。

4.治療期間が短い 精密根管治療は、一度の治療で完了することができるため、治療期間が短く、患者さんの負担が少ないというメリットがあります。

以上のようなメリットがあるため、歯髄炎や根管感染の治療には、精密根管治療が有効な治療法として選択されることが多くなっています。

一方、精密根管治療には、以下のようなデメリットもあります。治療できる歯科医院が5%未満。

1.費用が高い 精密根管治療は、技術や装置が必要となるため、治療費が高額になることがあります。保険が適用されない場合もあるため、負担が大きいというデメリットがあります。

2.時間がかかる 精密根管治療は、非常に細かい作業が必要となるため、治療時間が長くなることがあります。複数回にわたって治療を受ける必要がある場合もあります。

3.歯の弱体化 歯髄を取り除くことで、歯の内部が弱くなる場合があります。そのため、治療後に歯が折れたり、割れたりすることがあるため、注意が必要です。

4.感染リスク

精密根管治療では、治療中に感染が起こるリスクがあります。治療中に細菌が根管内に侵入すると、感染が再発する恐れがあります。そのため、治療中には細菌を徹底的に除去することが重要です。また、治療後も定期的なメンテナンスを行うことで、感染の再発を予防することができます。

以上のようなデメリットがあるため、精密根管治療は、歯科医師との十分な相談や適切な治療方針の決定が必要です。また、歯髄炎や根管感染の早期発見・早期治療が重要であり、定期的な歯科検診を受けることが大切です。

最近では、根管治療においても、高度な技術や装置が導入され、治療の精度や安全性が向上しています。精密根管治療については、歯科医師との相談や、適切な治療を受けることで、健康な歯を長く保つことができます。

博多駅近くの歯医者、スマイルライン歯科・博多矯正歯科では、患者さんの口腔健康を最優先に考え、最善の治療を提供することを約束します。ぜひ当院までご相談ください。
こちらからご予約いただけます。

【監修】大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医  ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員

「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。